クリス・アンダーソンが最近、またまた面白い本を出した。前回少し紹介したけど、Makers っていう本だ。
クリス・アンダーソンはこれまでも、ロングテールやフリーミアムといった言葉を作り出し、今起こっている社会の変化を説明してみせた。
今やこれらの言葉は常識になってしまっているだろうけど、ほんの10年前までは存在しなかった言葉だ。
今の世の中の変化はそれだけ激しい!日本にいると一見して生活は変化していない(なんというかずっと不況)ように感じるけど、社会全体で見ると明らかに大きな変化が起こっている。
この本でも、今すごく盛り上がっているDIY精神の発展を Makers という言葉で表している。具体的に言うと
- 普通の人が、簡単に高度な工作機械やテクノロジーを使えるようになる。
- それを使って、様々なものを作り出して売るコミュニティができる。
- プロとアマの垣根が低くなり、起業する人が増える。
ということ。
メーカーと言うと、電機会社(ソニー、パナソニックなど)や自動車会社(トヨタ、ホンダなど)を思い浮かべるけど、個人で Maker になれる時代が来た!
この動きは今はメジャーじゃないけど、あと数年で表に出てくると思う。
例えば、手軽に使える工作機械として、
- 3Dプリンタ
- レーザーカッター
- CNC装置
- 3Dスキャナ
などが、今すでに存在している。これらの説明は、実際に見たほうが早い。
3Dプリンタ
レーザーカッター
CNC装置
3Dスキャナ
これらの装置は、まだ個人で気軽に買うには高い。だけど、一部の機械はFab Cafeで使えたりする。東京にも渋谷にある。
さらに、クリス・アンダーソンはこれらの物質を加工する装置だけじゃなく、生み出す装置が将来できるだろうと予測している。iPS細胞に代表される今のバイオテクノロジーの発展を見ると、本当にありそうな気がしてくる。
また、世界的なDIYクラフトマンのお祭りとしてMaker Faireが世界各地で開催されている。具体的に、どんな物が個人で作られているか見るいい機会になると思う。
日本でも、東京で今週末に行われるので、気になる人はぜひ行ってみてください。
Maker Faire Tokyo 2012 日時:2012年12月1日(土)12:00~17:00、2日(日)10:00~17:00(予定) 場所:日本科学未来館 企画展示ゾーン(1階)ほか 入場料: 前売:大人 1,000 円、18歳以下 500円 当日:大人 1,500 円、18歳以下 700円 ※ 小学校未就学者は無料 ※ 期間中1日限り有効
Youtubeで一部の人には超有名な水道橋重工のKURATASが見られるよ。