借金玉 — すごい仕事術

この本の著者はADHDらしい。それで今までの人生苦労してきた。気が散りやすい一方で、集中すると没頭し続ける。なにかに手がつけられず、時間を浪費する。朝起きられず、夜寝られない。能力にムラがある等々である。

これらに対して、むしろ良い面と思っていた本人は、一流企業でうまくいかなくなって、やめる。辞めたあとの起業して社長になったがそれもうまくはいかなかった。結果として鬱になる。

どん底のところで、自分の問題に向き合って、見つけたなんとかやっていく方法を書いている。結構、読み物としても面白いし、ためになる部分もある。自分もADHDやADSの気がありそうなので、参考になるし、自分のやっていることが書かれていることもあった。

その内容を簡単にまとめる。キーワードは

  • 集約化
  • 一覧性
  • 一手アクセス

である。例えば、持ち物は一つのカバンを用いてなんでもそこに入れて、カバンはたくさんポケットのついたものを使って、各ポケットに入れるものを決めておくといった具合である。ノートは手帳を一冊にして、そこになんでも入れ込む。アイデアは大きな白い画用紙一枚に書いて、広げていく。

また、社会に適応するために、社会で属しているコミュニティーは自分と違う部族だと思ってその習慣を尊重する。これによって自分の居場所を作る。茶番だと思わずにしっかり参加して、そこのコミュニティーの一員になる。

朝起きれないときは、起きる儀式を作るということ。この著者は起きてすぐにペットボトルの水を飲むことを日課にしていた。あとは、薬飲んだ方がいいとか細かいことだ。内容自体はそれほどないが、書物として面白く、愛が感じられたのでよかった。

あとは、坐禅用の部屋を作りたくなった。4畳半でいいので、全く何も置かない部屋が欲しい。そこでは坐禅と集中のみに特化したい。そんな部屋が欲しい。実現してみよう。